アメリカでの妊婦健診体験記 初回電話受診
私は2023年1月に渡米し、アメリカで初めて妊娠をしました。今回は初回に受けた電話受診の体験をお伝えします。
1.事前準備
電話受診の前までにした準備を紹介します。
マイページの立ち上げ
私の通っている病院は、[My chart]というシステムを使っています。受診予約の確認や検査結果の確認、受診前の問診入力やケアチームとの連絡は全てこの[My chart]を通じて行われます。
受診日の1週間ほど前に、予約日時の確認と[My chart]にログインして情報を入力するよう求められたのですが、マイページにログインが出来ず。。お問い合わせ番号に電話して、パスワードをリセットしてもらうなどありましたが、無事にログイン出来ました。
基本情報・問診票の入力
無事にマイページにログイン出来たら、ページにしたがって情報を入力していきます。
【基本情報】
住所/電話番号/保険証(画像データをアップロード)/医療費の請求先/緊急連絡先/薬を受け取る薬局の登録
ここで日本と違うところが薬局の登録です。日本では処方箋を自分で薬局に持っていきますが、アメリカでは病院から指定された薬局にFAXで送信され、自分で取りに行くことになります。近所のCVSやWalgreenなど、行きやすい薬局を指定してください。
【問診】
既往歴/家族の病歴/アレルギーの有無/薬物の使用歴/現在の症状/経済状況など
これが質問項目が多く大変でした。日本だったら手書きですが、ズラーっと並んだ病名を一つ一つ辞書で調べながらYes or Noで答える作業・・・。3日ぐらいかけて休憩しながらやりました。
事前情報の入力は余裕を持って始めることをお勧めします!
自分の情報の整理、質問リストの作成
最終月経日、子宮頸がん検査の有無、予防接種の記録など、聞かれると思われることや、質問リストを1枚のメモにまとめてすぐ答えられらるように準備しました。
2.受診当日
約束の時間に、担当の看護師さんが電話通訳さんとともに電話をかけてくれました。
問診で聞かれたこと
最終月経開始日/心臓病や喘息などの既往歴/アレルギーの有無/予防接種の記録(麻疹・風疹・インフルエンザ・COVID-19)/初めての妊娠か/今回は望んだ妊娠であるか/パートナーから暴力を受けたことがあるか/同居する家族や協力者の情報/うつの既往はあるか/現在の身体の状況
私が驚いたのが、今回の妊娠が望んだものなのか、パートナーとの関係性まで、はっきりと聞かれることでした。日本で産婦人科を受診したことがないのでわかりませんが、ドラマなどでは開口一番「おめでとうございます」と言われていますよね?でも、素直に喜べない状況の人もいることを認めてくれているように感じました。また、私が渡米したばかりで夫と2人で暮らしていることを伝えると、夫は家事に協力的か?日本人の友達がいるのか?なども聞いてくれて、とても安心した思い出があります。さすがメンタルヘルス大国!
看護師さんから教えてもらったこと
・妊娠中に避けた方が良い食材(ナチュラルチーズ、生の肉、水銀を多く含む大きな魚など)
・カフェインの適正量
・つわりの対処法
・妊娠中に飲んでもいい市販薬
・妊婦用サプリメントを飲むこと
これらは電話受診後に[My chart]へ細かい情報が送られてきました。
アメリカでは妊婦用のサプリメント(Prenatal Vitamin)を飲むよう必ず勧められます。このサプリメントはどの薬局でも売っていて、大きな錠剤が飲みにくければグミタイプもあります。
3.次回の予約
30分ほどの問診後、次回の予約へ。
ここで、医師の診察と、超音波と、遺伝子検査を受けたい場合は遺伝子カウンセラーとの面談の予約を取る説明を受けました。私たちは遺伝子検査を受けることを決めていたので、3つの予約をそれぞれ取りました。
超音波と遺伝子カウンセラーとの面談は、健診の診察をするクリニックと別の場所でした。初めての受診は夫と2人で行ける日を選んで予約しました。
まとめ
今回は初回電話受診の内容をまとめました。私が受診した2023年2月は、まだCOVID-19の流行期間であり、アメリカでも病院や公共交通機関内ではマスクの着用が推奨されていた時期でした。現在は状況が違うと思われるため、参考程度にしていただけると嬉しいです。最初は「本当に電話だけでいいの?」と心配でしたが、看護師さんからたくさんの情報をもらえたこと、外国人である私の状況も理解してくれたことで、とても安心しました。